石川県の沖合は絶好の漁場と言われているのをご存知でしょうか。
南からの暖かい対馬海流と北からの冷たいリマン海流が交わる珍しい海域を持つ石川県。
2つの海流が交わることで、暖かい場所と冷たい場所の魚介がどちらも獲れるのです。
さらに、山から海の距離も近く、里山の豊富な栄養分を含んだ水が河川から海へ運ばれ、小魚のえさとなるプランクトンも海中に豊富に存在しています。小魚が豊富な海はもちろん大型の魚も増えます。豊かな里山・里海の恵みのおかげで、石川県の魚はとても美味しいのです。
金沢市中央卸売市場では、日本中、世界中から集まった海産物がせりにかけられ、石川県内のお店に運ばれていきます。市場の特徴は、朝の3時30分から行われる「一番せり」と、8時30分から行われる「朝せり」の2回のせりが行われることです。一番せりでは県外から運ばれてきた魚を中心に扱いますが、朝せりでは早朝に水揚げされた地物のお魚を扱います。朝せりを行うことで、石川県の新鮮な魚が、その日のうちに魚屋さんやスーパーで買えるようになるのです。
昨今は情報伝達ツールが普及し、地元の市場だけでなく、全国各地の市場・産地から直接新鮮な情報を受け取ることができるようになりました。「網の中に、寒ブリが3万匹入っている。」と電話がかかってきたり、浜から水揚げした魚の写真が送られてきたり。リアルタイムで、どこで何が獲れているのかを把握することで、素早い仕入れ、流通へのスムーズな流れを構築できています。地元の魚介をメインにしながらも、全国の多種多様な魚介も大口水産の店頭ではお手に取って頂けます。
昔は塩づけにしたり干物にしたりして魚を長持ちさせていましたが、冷蔵・冷凍の技術が発達した今では、漁船で水揚げされてからお客様に届けられるまで、常に魚を冷たいまま保つ「低温輸送(コールドチェーン)」で輸送を行っています。コールドチェーンを徹底することで、新鮮な魚介をお客様にお届けいたします。