大口水産の仕事の種類は大きく分けて2つ。
企業相手に大口販売を行う「卸売」と個人のお客様相手に販売を行う「小売」です。
それではそれぞれの仕事を見てみましょう!
卸売はせりで買い付けを行った商品をスーパーのバイヤーや飲食店などの業者に販売する仕事です。
お客様も商売をされている方なので、相手の利益を考えて卸値を調整したり、季節や売れ筋によって仕入れる商品を変える対応力も大切な仕事です。
考えることも多いですが、やりがいも大きい仕事です。
注文を受けた量を確認し、仕入れる量を計算します。
金沢市中央卸売市場では、3時30分より「一番せり」が行われ、8時30分より地元産の鮮魚に特化した「朝せり」が行われます。
魚種や水揚げ量、質も変動する中、いい魚を瞬時に見極めてせり落とすには熟練の目利き力が必要です。
いい魚を瞬時に見極めせり落とし、スーパーのバイヤーや商店のお客様に販売する卸売。プロとプロのやり取りなので取引量も大きく、多くの関係者が関係しているので責任も大きいですが、やりがいも大きいです。
仕入れた商品の箱を移動します。
西念卸部に入ったばかりの時は箱移動が多いです。
地味で大変な作業ですが、卸部で魚を販売する上で欠かせない仕事です。
卸売では取引相手との信頼関係がとても大切です。
翌日の入荷予想価格の連絡やお得な情報・売れ筋商品など、色々な情報交換を日々行います。
他県のスーパーや市場から発注を受けたものを発送します。
仕入れた金額や卸売で売った金額を帳面に記入し、帳面を合わせます。
卸売では重い箱を沢山移動する作業が多いことと、深夜から出社するので慣れるまで大変です。
仕事の流れが分かるまでは叱られることもありますが、慣れて行けばだんだん叱られることが減ったり、褒められるところも出てくるようになります。楽しいことばかりではありませんが、少しずつ慣れていきます。
卸売のお客様は商売をされている方なので、店舗で売る金額や売れ筋の商品など、把握しておくべきことは沢山あります。
お客様の利益も考えて商売をするので責任も大きいですが、薦めた商品が人気になったり、利益になる新しい提案を出したりしてお客様に喜んでいただけた時は本当に嬉しいです。
小売は一般のお客様に商品を販売する仕事です。
大きな声でお客様に呼び掛けたり、お客様とのやり取りでおすすめの商品を紹介したり、お客様とのコミュニケーションが大切な仕事です。
鮮魚は西念卸部で仕入れたものの中から当日販売する魚を選んだり、塩干部は、朝に対面で業者から商品を仕入れたりと、売り場ごとに商品を仕入れる業務があります。
仕入れは商品の基本的な知識がついた後に行います。
お客様が求める状態に加工したり、手に取って頂きやすいようにパック詰めしたりと、商品を売るために準備を行います。
お客様が商品を探しやすいように整えながら商品を並べていきます。
商品が売れたら補充して、棚に空いている部分をできるだけ作らないようにします。
売れ筋商品は呼びかける店員の前に置き、お勧めしやすくするなど、実は色々工夫できるところがあります。
仕入れた商品をお客様に販売します。
威勢よく大きく呼びかける声は近江町市場の名物です。
お客様から商品の発送依頼があれば発送作業も行います。
店じまいの時間が近くなると片付けや次の日の準備を行います。
小売ではお客様に元気よく大きな声で呼びかけることも大事になってきますが、入ったばかりの時は恥ずかしくて大きな声が出せない人も多いです。
でも、先輩たちの仕事姿を見ながら、自分も徐々に真似してできるようになっていくんですよね。入社して性格が変わったという人もいますよ。
お客様に気持ちよく買ってもらうには、お客様の顔を覚えること、昨日は何を買っていったか覚えておいて、話しかけたり、美味しいものを提案したりすることが大切です。
そういった接客を続けることで、お客さんが自分のことを覚えてくれたり、雑談を楽しみに来てくれたりする。お客様に喜んでいただきながら商売できるようになってくると楽しいですよ。